テレワークとは「Tele（離れた）」「Work（働く）」を合わせた造語で、ICT（情報通信技術）を活用してオフィスに縛られず自由な場所で作業する働き方です。コロナ禍の影響もあり、ここ数年でテレワークの導入企業は一気に増えました。
一方で、自宅では自分の部屋がなかったり、家族の目があったりして作業する環境として適しておらず、テレワークの場所探しに苦労するケースも多くあります。そこで、自宅以外でテレワークにおすすめな場所と注意点をご紹介しましょう。
目次
テレワークの代表的な場所
まずは、自宅以外で、テレワークの代表的な場所を見てみましょう。
コワーキングスペース
コワーキングスペースとは「Co（共同で）」「Working（仕事をする）」を語源としており、異なる目的をもつ複数人が作業できる空間を共有する施設のことです。
仕事を前提とした空間なので、電源やWi-Fiなどパソコンが使える設備が完備されているのは基本として、施設によっては打ち合わせに使える個室も用意されています。
ビジネスホテル
最近のテレワーク需要を受けて、多くのビジネスホテル（中には、一般的なホテルや旅館も）がテレワーク（リモートワーク）プランを提供するようになりました。
ホテルなので個室を確保して静かな空間で集中して作業できますし、ホテルによっては温泉やジムなどを利用できるプランも提供されていて旅行気分も味わえます。
カラオケ店
最近では、カラオケ店でもテレワークプランを提供している店舗がよくあります。
大抵は電源やWi-Fiが使えますし、プランによってはドリンク飲み放題です。また、防音空間ということで、会議が白熱しても周りに迷惑をかけることがありません。それに、カラオケ店なので作業の合間に歌って発散する、なんてこともできます。
カフェ・ファミレス
数時間作業するだけならカフェやファミレスもテレワークの場所として便利です。前述のコワーキングスペースやビジネスホテルですと場所代がかかりますが、カフェやレストランなら食事代や飲み物代だけでいいので低コストで利用できます。また、周りに人がいて程よく雑音があるので、短時間なら集中しやすい空間です。
図書館など公共施設
図書館や市民会館など公共施設もテレワークの場所として使えることがあります。公共施設なので基本的には無料です。また、ルールやマナーが徹底されているので、ほかの利用者もいる共有スペースだとしても静かな環境で集中して作業できます。ただ、それだけ制限も多く、施設によってテレワークに適さないこともあります。
テレワークできる新スポット
次に、最近登場して注目されているテレワークできる新スポットもご紹介します。
新幹線オフィス車両
JR東日本「はやぶさ」「はやて」では、”新幹線オフィス車両”が運行しています。仕事や勉強などに取り組みたい方をターゲットとしたサービスで、座席でパソコン作業やモバイル端末の使用はもちろん、通話も、それこそウェブ会議も可能です。しかも、追加料金0円なので、新幹線で出張の際にはぜひ活用してみてください。
駅のテレワークブース
電車関係の話でいうと、最近では駅なかにもテレワークブースが登場しています。昔はよく見かけた”電話ボックス”のようなワークスペースで、ボックス内にはデスクとイス、電源、Wi-Fiなどの作業が最低限できる環境が備えられたサービスです。短時間利用できるものが多く、乗り継ぎ待ちでの作業や突発的な電話に便利です。
テレワークの場所の注意点
テレワークの場所の選択肢はいろいろとあるわけですが、施設ごとに設備やサービス内容は異なるため前述した場所ならどこでも適しているわけではありません。そこで、テレワークの場所を選ぶとき注意したいポイントを3つご紹介します。
パソコンが使える環境なのか？
テレワークをするのに最低限必要となるのがパソコンです。つまり、パソコンが快適に使えないようでは、その場所はテレワークの環境としては不適切と言えます。具体的にはWi-Fiと電源、少なくともこの2つが使えるかはチェックしましょう。
情報漏洩のリスクはないか？
自宅以外でテレワークをする場合、情報漏洩リスクはどうしても高くなります。そこで、共有スペースで作業するときは隣や背後から覗き見されづらい席配置か、会議するときには個室は基本として、防音室なのかもチェックしたいものです。
費用面で無理はないか？
自宅以外でのテレワークでは、公共施設を除いて、基本的に料金が発生します。コワーキングスペースだと1時間数百円から、ビジネスホテルだと日帰りでも数千円からが相場です。長期利用も考えると、無理せず使える費用かは重要でしょう。
オフィスに縛られない働き方を楽しもう！
今回は、自宅以外でのテレワークの場所と、場所を選ぶ注意点をまとめました。
- コワーキングスペース：テレワークに最適な設備が揃っている
- ビジネスホテル：完全個室かつホテルのサービスも利用できる
- カラオケ店：防音個室、かつ作業の合間にカラオケも楽しめる
- カフェ・ファミレス：飲み物・食事代だけで場所を利用できる
- 図書館など公共施設：制限は多いが基本的に無料で利用できる
- 新幹線オフィス車両：移動時間に周りを気にせず作業できる
- 駅のテレワークブース：15分毎のように短時間から利用できる
場所によって特徴は異なるので、場所を選ぶときの注意点と合わせて自分の目的にぴったりな施設を探し、オフィスに縛られない働き方を楽しんでみてください。
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