最近、利用者が急増中の「フリマアプリ」。その名の通り、不要になった商品などをフリーマーケットのような手軽さで売り買いできるアプリのことです。
特に女性の利用者が多いとのことで、ワタシも気になっていました。
そんなとき、ちょうど使うタイミングが到来!探していた物を、まず「ラクマ(旧フリル)」、続いて「メルカリ」で購入しました。
使ってみて感じたことをレポートします。
目次
そもそもフリマアプリとは?
「ラクマ」と「メルカリ」は、どちらも「フリマアプリ」と呼ばれるものです。フリマアプリは、フリーマーケットのように個人間でモノの売買を行う場所を提供しています。
フリマアプリを使えばたくさんの人に商品を見てもらうことができるので、取り引きが成立しやすいのです。
フリマアプリでは、アプリ上で売買を行い、相手の顔は見えません。お金や商品のやり取りは運営会社が管理しているので、入金されない、発送されないなどのトラブルが防止されており、安心です。
他のトラブルが起きた場合にも、基本的にはアプリ内でやり取りします。直接会うことがないので、落ち着いて話し合いができます。
ラクマってなに?
ラクマは、楽天が運営しているフリマアプリです。楽天会員のIDがそのままユーザーになります。
「フリル」という女性向けフリマアプリが元になっているので、今でも女性ユーザーが多いと言われています。女性が多いので、安全性も考慮されています。
メルカリってなに?
メルカリは、日本のフリマアプリで一番ダウンロード数が多く、有名なフリマアプリです。ユーザー層も出品されている商品も幅広いです。
メルカリはスマホで利用するユーザーがメインターゲットとなっており、PC版よりもスマホアプリの方が高機能になっています。
また、メルカリは匿名での発送もできるので、取引相手に住所や氏名などの個人情報を教えずに取り引きすることも可能です。
2種類のフリマアプリを使ってみた
ラクマとメルカリ、2種類のフリマアプリを実際に使って、使い心地を比べてみました。
体験その1.ラクマ……簡単さにビックリ!
これいいな~と目をつけていたiPhoneケースがあったのですが、ネットショップや足を運んだ店舗では売り切れ。「もしかして出品されてたりするかな……」と試しにフリマアプリで探してみたところ、みつかったのです!
ちなみに探していた商品は、L.A.発のライフスタイルブランド「ban.do」のiPhoneケース。幸運にも「ラクマ」で新品が定価より1,000円ほど安く出品されていました。
偽物が出回るような商品ではなく、写真もきちんと掲載されていたので、「これは購入せねば!」とさっそく手続きへ。手順はこんな感じ。
- 商品ページで「購入する」をタップ(「すぐに購入可」の記載がない場合、「購入申請」をして出品者からの「承認」を待つ)
- 支払い方法を選択
- 商品の発送を待つ
とにかく、簡単でビックリしました。
いくらデジタルに慣れていても、初めて使うツールの場合、何かしらつまずく箇所は出てくるもの。しかし、「ラクマ」でそれはありませんでした。
それくらい、説明文は短く端的、デザインも見やすくシンプル、迷うことなく簡単に進められるように作られているのです。
また、アプリの利用料が無料である点も魅力だと感じました。送料も、最初から送料込みで値段を設定している出品者が多く、追加の代金を払う必要がありません(ワタシが購入した商品も送料込みでした)。
唯一コンビニ支払いやATMなどでの振込時に手数料がかかりますが、ワタシはクレジットカードで支払ったので、それすらかかりませんでした。
後日、久々に会った友達から「ケースとネイルと指輪の組み合わせが可愛い」と写真を撮られました(笑)。よく考えたら自分のスマホケースって自分のスマホで写真撮れない!と気付き、その写真を送ってもらったのがこちらです。
一目惚れしたiPhoneケースが手頃に入手できて、大満足でございます♪
体験その2.メルカリ……出品数が多い、そしてやはり簡単!
「メルカリ」は、フリマアプリを一躍有名にした存在。テレビCMなどで知った人も多いかもしれません。
ユーザー数が多いので出品数も多く、ゆえに「出品したときに売れる速度が早い」という人もいます。
購入する側にとっても、出品数が多いのは魅力です。
今回、Tambuという日本のバッグブランドのバッグを探したところ、たくさん出品されていて大興奮してしまいました。
というのも、今はなくなってしまったブランドなので、こういうところでないと手に入らないから!
ちなみに、なぜ探そうと思ったかというと、ある日、ワタシが使っているファーのバッグを見た母が「そういうの欲しくて探してるんだけど、なかなかないのよね」と言ったからです。
ワタシの愛用するTambuのバッグは、持ち手はファーではなく革とチェーンで編まれていて、個人的にもそこがお気に入りなのですが、昨今そのタイプを探しても確かにみつからないのです。
「Tambuは昔このタイプのバッグを色々出してたし、ユナイテッドアローズでも売ってたし、もしかしたらフリマアプリに……」と検索してみたら、予想以上の出品が!しかも美品も多く、定価よりだいぶお得……!
さっそく母に連絡し希望の色やサイズを聞き出し、数種類にしぼりこんだ上でどれがいいかを確認。ワタシが母の代わりに購入申し込みをして、商品は母親の家に送ってほしいと出品者の女性にメッセージでお願いしました。
結果、母は大満足。商品が気に入ったのはもちろん、「きれいに梱包されてたし、可愛い便箋に書いた手紙まで入っていて感激したわ~!」とのこと。
「そうそう! 女性の出品者はそういうところ本当に心遣いが細やかなんだよね~」とウンウン頷くワタシ。
後日、お花見ディナーにバッグを持ってきてもらいました。
……なんだかメルカリの話というより家族の小話になってますが(笑)、めでたしめでたしで終わったのは、メルカリの使い勝手が良く、何の面倒もトラブルもなかったからです。
購入手続きもラクマと大差なく簡単でした。
ちなみに、値段やデザインの点でちょうどいい商品があったのでメルカリで購入したわけですが、ラクマにもTambuのバッグは複数出品されていました。
欲しい物がある場合、ラクマとメルカリ、両方で探してみるのをオススメします!
「ラクマ」と「メルカリ」の比較
どちらも簡単に使えることは分かった。では両者の違いは? ということで、「ラクマ」と「メルカリ」を購入者として使ってみて感じたそれぞれのメリットをまとめてみました。
ラクマで購入するメリット
- 利用料が無料(出品者は売れた場合のみ手数料3.5%がかかる)
- 現在は楽天IDが利用できる
- もともとは女性専用で、ファッションアプリと銘打っていた名残か、女性向けファッションの出品が充実
- 女性の出品者が多いので、女性ユーザーにはなんとなく安心感がある
メルカリで購入するメリット
- 利用料が無料(出品者は売れた場合のみ手数料10%がかかる)
- 「匿名配送」が可能(「らくらくメルカリ便」を利用すれば、出品者・購入者ともに住所を知られずに取引ができる)
- 「購入申請」制度がないため、欲しいものをすぐに購入できる
- ユーザー数が多いため出品数も多く、探している商品がみつかりやすい(ただし何を探しているかにもよる)
メルカリのところでも述べましたが、購入時にかかる代金は「ラクマ」も「メルカリ」も支払い時の手数料のみ。クレジットカードなどで支払う場合はそれもかかりません。
つまり、送料込みの値段で購入しカードで支払った場合、本当にそれ以上のお金はかからないわけです。ここも、フリマアプリの大きな魅力だと感じました。
使ってみて分かった!女性に人気がある理由
最後に、「ラクマ」と「メルカリ」を実際に使ってみて、これは女性に人気があるのも納得だ……!と強く感じた点について述べてみたいと思います。
とにかく簡単に使える
女性にはマニュアルを読むのが嫌いな人も多いです。少し手間がかかることが分かると、それだけで嫌になる人も少なからずいます。
ワタシはこれまでにヤフオクも結構利用しています。以前に比べるとヤフオクもかなり使いやすくなったのですが、フリマアプリの手軽さはその比ではありません。
初めての人でも直感的に操作でき、購入手続きも数分で完了するのは女性にはかなりの魅力だと思います。
もちろん、ヤフオクでしか出品されていない商品もあるでしょうし、誰が何を売り買いするかによって、サービスの価値や使い勝手は変わってくるとは思います。
余計な追加代金がかからない
「ラクマ」も「メルカリ」も購入時の利用料が無料。
商品も送料込みの物を選べば送料もかからず、クレジットカードなら支払い時の手数料も無料。追加でかかるとしたら、コンビニ支払いなどでかかる手数料くらい。
単純に余計な代金がかからないのは魅力ですし、そういった追加代金を自分で計算する必要がないという手軽さも魅力になっていると思います。
買い損ねた女性向け商品が手に入る
フリマアプリは、購入はもちろん出品も手軽に行えます。ゆえに女性ユーザーがファッション関連の新品や美品を数多く出品しています。
なぜファッション関連の商品が多くなるかというと、「買ったはいいけど着る機会がない」「思ったより似合わなかった」などの事態が発生するからでしょう。
また服はかさばるので、新しい服を収納するには手持ちの服を減らさないといけなくなる点も関係しているかもしれません。
というわけで、フリマアプリには、今シーズンの服やバッグなども安く出品されています。
これまでなら、「ネットオークションは面倒だし利用料や手数料がかかる」という理由で不要な物を放っていた女性が、「簡単に出品できて費用もかからない!そして結構売れる!」とガンガン出品を始め、「美品が安く手に入る!」と購入者が愛用するようになった結果が、今のフリマアプリ人気の大きな一因ではないでしょうか。
前述の事例のように「お気に入りだけど今はなくなってしまったブランド」の商品が入手できるのも個人的にはかなり嬉しいです(ブランドが復活してくれたら一番嬉しいですが)。
SNS風の出品者ページで安心できる
フリマアプリのビジュアルも、女性人気の一因を担っていると思います。
たとえば、「ラクマ」のユーザーのページは、こんな感じです。
ワタシはまだ購入を一度しただけなのでプロフィールを書いていませんが、出品者のページには挨拶や注意書き、自己紹介などが書かれていて、一見SNS風です。
その人の趣味や雰囲気が伝わってくる感じで、なんとなく安心感を抱かせます。
ネットが普及した現代とはいえ、知らない人とやりとりするのには抵抗がある人もいるでしょう。そんな人でも、使ってみたくなる雰囲気があるのです。
今回は商品を購入するうえで、特にトラブルなどなく、安全に利用することができましたが、今後利用者がさらに増えることで、必然的にトラブルも増えるかもしれません。
でも、ユーザー同士が気持ちよく売り買いをしているこの雰囲気がなるべく保たれてほしいなぁ……と個人的には願っています。何か探している物がある方、一度検索してみては?
※本記事の内容は、2019年6月4日現在の情報です。