スマートフォンのケースとスタンドは使う人の好みや用途もあり、「これさえ買っておけば大丈夫!」という定番を決めるのが難しいジャンルのアクセサリーだと思います。ブランドで決め打ちという選択肢もありますが、いつも最適解になるとは限りません。
現在筆者が使用しているスマートフォンは「iPhone12 mini」です。ケースは極力薄い物が好みなので、Deff製「Ultra Slim & Light Case DURO Special Edition」というアラミド繊維のケースを使用しています。この組み合わせでしばらく使用していたのですが、iPhone 12 miniは小さくてコンパクトな反面、スタンドなどを装着するゆとりがないため、立てて使う場合などに不便を感じることがありました。
常時スタンド機能を備え、財布のようにカードなどを入れられるタイプのケースは各種ありますが、筆者の好みとして、スタンドだけを使いたい時に使える、そんな製品はない物かと気になっていたところ、気になるアイテムを発見しました。それが「MOFT Snap-On iPhone12/13シリーズ専用スタンド」です。
「MOFT」は貼り付け/折り畳み式ノートPC用スタンドで話題になったスタンド専業ブランドです。筆者もノートPC用のスタンドを持っていますが、薄くて軽く、それでいてスタンドとしての使い心地もほどよく好みのブランドでした。近年はノートPC以外にもスマートフォンやタブレット用のスタンドを開発、発売してどれも評判がよかったので気になっていました。
そこで今回購入して、数か月間使用してみたのですが、これが思いのほか快適でしたので、ぜひここでご紹介しようと思います。
目次
簡素なパッケージが好印象。シンプルデザインの外観も魅力的
「MOFT」は海外のメーカーですが、公式サイト含めほぼ日本語に対応しているので英語が苦手な人も安心です。2021年12月2日に注文すると12月4日に出荷の連絡が届き、5~10営業日ほどかかる場合もあると書かれていました。
ただ、注文のタイミングがよかったのか、筆者の手元に届いたのは12月6日と、かなりスピーディーに配送されました。国内にも拠点があるようなので、入庫のタイミングがよかったのかもしれません。
配送時の包装は本体パッケージと明細のみのコンパクトな封筒で届きました。過剰包装もなく、環境への配慮が感じられました。なお、パッケージは英語表記のみでしたが、わかりやすい簡略図による説明もあるので、英語が苦手な人にも安心です。
同梱物は本体のみとこちらもシンプル。Snap-On本体の外観はちょっと厚みのある定期入れのようなサイズ感で、マグネットを内蔵しており、単体で持ってもちょっとした重みを感じます。
今回はナイトブラックのモデルを購入しましたが、豊富なカラバリも用意されていますので、お好みのカラーが選択できるのも嬉しいポイントです。iPhone本体のカラーに合わせてコーディネートするのも楽しそうです。
▲公式サイトは日本語なので安心して購入できる。カラバリも9色展開していて、iPhone本体に合わせてお好みの色が選択できるのはうれしいポイント
MOFTのシリーズは折り曲げることでスタンドとして機能する仕組みが特徴ですが、今回のSnap-Onも非常に簡単にスタンドとして、簡素なアクションだけであっという間に定期入れのような板がスタンドに変化します。
▲すると折り目が明確につけられているので、簡単にスタンドに変形できる
マグネットで本体にピッタリフィット
iPhone12/13シリーズと本商品はマグネットで装着します。iPhone 12/13シリーズは本体背面にあるAppleロゴの部分にリング状のマグネットを内蔵しています。元々は非接触充電の「MagSafe」で使うための物ですが、このマグネットを利用することで、安定した装着を実現しています。
▲iPhone背面のアップルロゴ周辺に円形のマグネットが内蔵されているので、Snap-Onのマグネットとピッタリ装着できる
実際にiPhone 12 miniに装着してみると、本体底面からカメラ下部までの間にちょうどSnap-Onがうまくフィットし、ピッタリとハマるサイズになっています。マグネットによる装着はかなりしっかりと密着し、驚くほど安定して置くことができます。
スタンドを使わない時は折り畳むことで平たい板に簡単に変形するため、手軽に持ち運べるのも魅力です。また、マグネット装着のため、簡単に着脱でき、スタンドを使わない時には別々に持ち運ぶことも可能です。ポケットに入れておいて、本体だけ取り出したい場合などは、Snap-Onをポケットに入れたまま、本体だけを取り出して使う、といったこともできます。
ここまで縦置きでの安定性に触れてきましたが、このままの状態で横置きも試してみました。ところがそのまま横置きで設置すると、僅かに傾斜があってあまり安定して置くことができません。
Snap-Onはこれ1つでiPhone 12/13全シリーズ対応なのですが、よりサイズの大きなiPhoneならこの状態でも安定して置けるようなので、miniの場合、横置きはうまくいかないようです。なお、スタンド部を変形途中の状態のままで設置すればちょっと無理がある感じにはなりますが、安定して置けるようになります。
しかし、改めてパッケージ背面をよく見ると、通常の横置き(Landscape)の他にも、浮かせた状態での横置き(Floating landscape)のモードがあると書かれており、こちらを試してみました。するとSnap-Onの上部のマグネットのみで本体を支える形でピタッと装着され、一見すると不安定そうにも見えますが、ちょっとしたゲーム操作やブラウザ操作ならまったく問題なく、安定して使えるようになりました。
もう一つ、裏技的な使い方としては、既存のスタンドと併用する使い方もできます。横置きの際には気になりませんが、縦置きでSnap-Onを使っている時に気になるのが、底面の充電端子が隠れてしまうため、充電しながら使えない点です。このような時に高さのある既存のスタンドの上にSnap-Onを装着したままのスマートフォンをうまく置くことで底面のスペースを確保できるようになるので、充電しながらでも使えるようになります。この際、装着したSnap-Onと本体の間に既存スタンドのでっぱりをうまくひっかけるように置くのがポイントです。
交通ICカード入れとしても最適
そして、Snap-Onにはもう一つの機能があります。それは定期などのカードを最大3枚まで収納できる機能です。こんなコンパクトな製品のどこにそんなスペースが?と思いましたが、よくよく見ると、装着部とスタンドの間に僅かなスペースがあり、ここに交通ICなどのカードを収納できるのです。ただしマグネットの真裏に収納するため、磁気カードを入れると使えなくなってしまう点には注意が必要です。
かなりぎりぎりのスペースをうまく活用しているため、慣れないうちは若干窮屈に感じる場面もありますが、慣れてくるとこれが驚くほどスムーズに出し入れできます。かなりガッチリと収納されているため、出し入れの際には指で少し力をかけて、スライドさせて出し入れするのがスムーズに扱うポイントでしょう。
本製品入手直後は、筆者もリモートワークの日々でしたので、電車に乗ることがほぼなく、こちらの機能を使うことはあまりなかったのですが、今年に入ってから定期を購入し、再び電車通勤の日々が復活してしまったため、このICカード収納の機能は非常に重宝しています。
オプション「マグネットパッド」でどこにでも貼り付け可能に
Snap-Onには別売オプションとして、両面テープで貼り付ける強力なマグネット「マグネットパッド」が用意されています。このマグネットにSnap-Onを装着したスマートフォンを載せることで、安定して貼り付けることができます。Snap-Onのマグネットが仲介することで、貼り付け性能が向上しているのだと思われます。
そこで、自動車のダッシュボードにマグネットパッドを貼り付け、そこにSnap-Onを装着したiPhone 12 miniを載せてみましたが、これが驚くほどガッツリと貼り付けられました。運転中であっても車の挙動でぐらつくことなく、安心して使えます。
オプションのマグネットパッドは平たい場所であれば冷蔵庫やデスクなど色々な場所に貼り付けられるので、用途や環境に応じて無限の使い道があります。
Snap-Onで快適スタンド生活
以上、「MOFT Snap-On iPhone12/13シリーズ専用スタンド」について色々と紹介してきました。なんといっても着脱が容易なため、不要な時は外して普通にスマートフォンだけ使える点は個人的に非常にありがたいポイントです。
また、電車などの移動時に横持ちで使いたい場合、スタンドを展開せずに横置きモードで貼り付けて、スタンド部を手持ちするといったちょっとしたアレンジがしやすいのもユニークなポイントといえるでしょう。
今回はiPhone 12 miniでの長期利用についてお話ししましたが、試しにiPhone 13 Pro Maxにも貼り付けてみました。こちらもちょっと使ってみましたが、貼り付け位置が本体中央部になるため、縦置き時の本体の角度はかなり緩やかになります。また、普通に横置きしても安定して設置できるのがiPhone 12 miniと比べると使いやすいポイントです。
このように最大サイズのiPhoneであっても、Snap-Onの優位性は変わりませんでした。iPhone 12/13シリーズならどれでも活用できるので、これらiPhoneをお使いの人はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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