スマートフォンの地図アプリは優れていて、現在位置から指定した場所までの経路案内をばっちりこなしてくれます。これがあればカーナビはいらないのではないか、と思った人も少なくないはず。
実際、スマートフォンをスタンドに取り付けてカーナビ代わりに使うことも可能です。しかし、外に出るたびにいちいち取り外すのは面倒。そこで注目したいのが、中身はAndroidで、形はカーナビという「アンドロイドカーナビ」です。
目次
低価格で追加の費用も不要
▲「Camecho Android カーナビ 2 Din ステレオ 1GB+16GB」。Amazon販売価格は約13,000円。
アンドロイドカーナビの特徴はなんといっても低価格であること。パナソニックやデンソーなど有名ブランド品のカーナビはなら7万円から10数万円はしますが、アンドロイドカーナビなら安ければ1万円台から、高くても4万円程度で手に入ります。
▲「Camecho Android カーナビ 2 Din ステレオ 1GB+16GB」Amazon販売価格は約20,000円。
もう一つアンドロイドカーナビのいい点は、つねに最新の地図が使える点です。ふつうのカーナビの場合、地図情報を更新するといってもいつも最新というわけではありませんし、ある程度の年数が経つと地図情報自体が有料になります。
アンドロイドカーナビはGoogleマップやYahoo!カーナビなどを利用するので、地図データはクラウド上にあります。そのため、いつも最新で、更新料も無料なのです。
AmazonなどのEコマースで購入し、自分で取り付け工事を行うことになるので、ちょっとハードルは高いですが、そこをクリアできる人なら価格、機能ともに十分なメリットがあるといえます。
購入の際には、2DINに入るかどうか、専用のハーネスケーブルがあるかどうかをチェックしましょう
機能が豊富でエンタメも楽しめる
アンドロイドカーナビの中身はAndroidなので、ふだんスマホで使っているアプリがそのまま使えます。
たとえば、音楽ならAmazonMusicがあります。いちいちCDを手で取り替える手間が省けます。オーディオブックなども利用できます。
車を停止している状態なら、ゲームやYouTubeの視聴もありでしょう。情報収集やエンターテインメントの視聴に優れているのは、アンドロイドカーナビの利点のひとつです。
インターネットとの接続
アンドロイドカーナビは、その性質上、インターネットとの接続が必須です。
一番簡単な方法は、スマートフォンとテザリングすることです。テザリングとは、スマートフォンの4Gや5Gの電波を本体だけでなく、さまざまなデバイスに接続するための機能。
カーナビだけの使用ならデータ容量の消費は意外と小さい(1時間で15MB程度)ので、小容量で契約していても大丈夫でしょう。
ただし、SNSを利用したり、検索したり、YouTubeを視聴したりといった用途にも利用すると、蓄積で大きなデータ容量が必要になります。
そしてテザリングの注意点としては、運転中にハンズフリー機能を使って通話するとテザリング機能が使えなくなることもあります。
車載カーナビに専用のネット接続を持ちたい方には、LTE対応USBドングルがオススメです。たいていのアンドロイドカーナビにはUSBスロットがついているので、SIMフリーのLTE対応USBドングルを導入するといいでしょう。
▲「4G LTEルータ Mugast 100Mbps無線USBドングル」。Amazon販売価格は約5,000円。
Androidプラスα
じつはアンロイドカーナビには、Android端末単体にはない付加機能があります。たとえば、バックモニター用のビデオイン、AMラジオ、外部USB入力などです。
外部USB端子があると、スマートフォンの充電をしながら走ることができるので便利ですね。
また、SDカードスロットを装備している場合もあります。SDカードがあれば自分の好きな音楽を集めておいて、再生できるので便利です。
アンドロイドカーナビが気になった方は是非導入を検討してみてください。