2020年4月8日に、楽天モバイルが第4のキャリアとしてサービスを開始しました。そこで、「キャリアに参入するというけど、それってつまりどういうこと?」という疑問が浮かんだ人も多いのではないでしょうか。
こでは「キャリア参入」に関連する疑問を解消していきます。
目次
そもそも携帯キャリアってなに?
携帯キャリアとは、”3大キャリア”とも呼ばれている、ドコモ、au、ソフトバンクの3社のことです。
携帯キャリアとよく比較されるのが、格安SIMであるMVNO。携帯キャリアは独自の通信回線を持っているのに対し、格安SIMはその通信回線を借りている点が大きな違いです。
”キャリアに参入する”とは自社通信網を獲得すること
携帯キャリアと格安SIMの違いがわかると、”キャリアに参入する”ことが具体的にイメージしやすいですよね。
つまり、”キャリアに参入する”とは、自社の通信回線を持つ、ということ。さらっと触れましたが、とてつもなくすごいことなんです。
というのも、通信をスムーズにするには、自社の基地局を増やすことがとても重要。基地局の維持や拡大には多大な費用がかかります。それを3大キャリアと同じく自社でやっていく、というのは、かなりの資金力が必要なのです。
また、「そもそもMVNOがキャリアになるなんてできるの?」という疑問もあるかもしれません。MVNOがキャリアに参入するためには、自社の通信回線を維持・開拓するだけでなく、総務省から電波を割りふってもらうことがもう一つの条件になります。
今回、楽天モバイルは、ソフトバンクなどにも割りふられている一般的な「1.7GHz帯」電波を獲得することができたため、キャリア参入が実現できました。
楽天モバイルが第4のキャリアになるメリットは?
自社の通信回線を持つ、ということは、それだけ設備投資が自由にできるということ。
第4のキャリアとして参入した楽天モバイルは、既存のどのキャリアも採用していない、世界初ともいわれている「完全仮想化」の回線設備を採用しています。
この「完全仮想化」の回線設備は、これまでよりもシンプルな基地局構成になっているため、建設・運用コストが下がります。
このため、楽天モバイルは他の3キャリアよりも低価格な料金プランを打ち出す事ができています。
ユーザーとしては低価格な料金プランに加えて、楽天モバイルならではですが、楽天ポイントがたまる・使えるというのも魅力ですね!
とはいえ、今後資金不足で運用が困難になる可能性もゼロではありませんし、取り扱い機種が現時点ではAndroidに限定されているなどの懸念点もあります。(2020年6月現在)
キャリア参入の意味を知ってメリットを逃さない
キャリア参入の意味や、ユーザーが得られるメリットがわかると、楽天モバイルの今後の動向に、より注目してみたくなります。携帯キャリアや格安SIMのそれぞれのメリットを考慮して、今後のモバイル回線選びの参考にしてみてくださいね。