2017年6月にHUAWEI(ファーウェイ)から発売された最新モデル「P10」。
旧作で大好評だった、老舗カメラメーカー・ライカ(Leica)と共同で開発されたデュアルレンズカメラがさらにパワーアップ。
もちろんスマートフォンとしての基礎性能も、大きく進化して帰ってきました。
今回はこのHUAWEI P10の特徴・魅力を紹介。
簡単かつキレイに撮れるカメラがとにかく楽しい!気がつけば写真撮影に夢中になってしまう、魅力あふれる1台です。
目次
買ってすぐ使い始められるセット内容がイイ
最近のHUAWEI製スマートフォンの多くに共通する魅力といえば、まずはなんといってもパッケージ付属の同梱品が豪華である、ということ。
もちろんそれはこのHUAWEI P10でも同じです。
上の写真に写っているものが同梱物一式。
P10本体のほかに充電機、USBケーブル、イヤホン、説明書、SIMトレイ取り出しピン、そしてハードタイプの保護ケース。
このほかP10本体には、はじめから画面を保護するフィルムも貼り付けられています。
正確には保護フィルムと、その上に出荷中に保護フィルム自体が傷ついてしまうことを防ぐ養生フィルムの2枚が貼られています。使い始める際は、一番上に貼られた養生フィルムをはがすだけ。
これですぐに使い始めることが可能です。
ここにセットの保護ケースも装着すれば、まさに同梱品だけですぐに使いはじめられる内容ですよね。
とりあえずはP10本体(とSIMカード)だけを用意して、使う中でより好みのケースを探すという“買い足し方式”もオススメですよ。
デザインは価格にあった高級さと質感アリ
続いては毎日欠かさず目にすることになる、外観デザインをチェック。
HUAWEI P10では外装に金属とガラス素材を使用。
質感にも高級さを感じます。またディスプレイは5.1インチ・フルHD解像度のものを搭載。
大きすぎない画面サイズは片手でも持ちやすく好印象。
背面を中心とした金属部は、表面がサラサラとしており、人によって滑りやすさを感じることはあるかも。
ですが側面から背面にかけての緩やかな丸み、そして先に触れた手ごろなサイズも含めると、それを補う持ちやすさはしっかりと感じることができるでしょう。
基本的にはシンプルなデザインのP10ですが、より細かく観察すると、要所にはアクセントも発見できます。
例えばP10本体の右側面には音量キーと電源キーが配置されていますが、このうち電源キーだけは、キー側面が赤色に染められたおしゃれなデザインに。
キーの表面には格子状の立体的なデザインも施され、指先だけでも電源キーが認識できる点もよく考えられています。
2017年6月時点、HUAWEI P10はBIGLOBEモバイル価格で64,800円(税別)。
価格は決して安いとはいえませんが、デザインにはその価格相応の高級さや質感があります。
操作性
次は操作性やソフトウェアの動作など、使い勝手について。
ゲームアプリも問題なし、ハイスペックな処理性能
HUAWEI P10ではプロセッサに自社製の最新オクタコア(8コア)モデルを採用。
ここに4GBのメモリ(RAM)、64GBの内蔵ストレージ(ROM)を備えています。
プロセッサは最新モデルということもあり、処理性能は抜群。
インターネットの閲覧やメール、SNS、動画の視聴、電子書籍の読書といった負担の軽い使い方では、まずストレスを感じることはありません。
そしてもちろんそれだけではなく、例えば動きの激しいゲームアプリで遊んでみても、性能の高さを発揮します。
遊ぶ際にストレスになる「動きがカクカクする」「操作への反応が鈍い」といったシーンに遭遇することもほとんどありません。
一度に複数のアプリを起動する際に重要なメモリも、4GBという容量は余力あり。
メモリ不足でアプリが強制終了する心配もほぼ不要でしょう。
また写真や音楽などのデータを保存するための内蔵ストレージも容量は64GBと大きめ。
もしこれで足りないという場合は、別途microSDメモリカードを用意すれば、追加で最大256GBまで、容量を拡張することも可能なので安心です。
ここまでの内容をまとめると、処理性能やメモリ・ストレージの容量不足で悩むケースはほぼない、と考えてもよいかと思います。
高性能の指紋認証センサー
そのほか、押さえておきたい存在といえば、ディスプレイの下に搭載されているHUAWEI P10の指紋認証センサーです。
ロック画面の解除などに使えるセキュリティ機能で、認証に要する時間も短く、正直精度はかなり高いです。
指紋(指)は最大5つまで登録できるので、例えば持って操作するときのために両手の親指、置いて操作するときのために両手の人差し指、といったようにさまざまなシーンを想定して指紋を登録しておくと、かなり快適に使えます。
またP10では、この指紋認証センサーはナビゲーションキー(基本操作キー)として使うことも。
初期状態ではディスプレイの中に「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」のキーが表示されています。
これが設定を変更すると、ディスプレイの中からはナビゲーションキーが消え、代わりに指紋認証センサーへのジェスチャーで操作ができるようになります。
短くタッチすると「戻る」、長くタッチすると「ホーム」、センサーを左右いずれかにスライドすると「アプリ履歴」の操作となります。
使いこなすまでに慣れる時間は必要ですが、慣れればボタンやセンサーを見ずに操作できる点は便利。
P10を購入してみたら、ぜひ一度は設定を変更して、試してみてほしい機能です。
大本命!ライカレンズ搭載カメラはの使い心地は?
最後はHUAWEI P10の一番の特徴である、カメラ機能をずばりテスト。
P10の背面に搭載されたデュアルレンズカメラは、それぞれにRGBセンサー(カラーセンサー)とモノクロセンサーを搭載。
RGBセンサーで被写体の色情報を、モノクロセンサーで輪郭や色の濃淡といったディテール情報を記録し、情報を合成して1枚の写真に仕上げます。
2つのカメラを同時に使用するため、片方を指で塞いでしまうとレンズが塞がれている、あるいは汚れている場合は注意のメッセージも表示。
すぐに気がつくことができるでしょう。
またP10では、この2つのカメラ両方に、老舗カメラメーカーとして知られるライカと共同で開発したレンズを使用しています。
旧作「P9」でも採用されたライカ共同開発レンズ(以下、ライカレンズ)を使ったデュアルレンズカメラは、手軽でキレイに写真が撮れることから大人気となり、一部では“ライカスマホ”なんて愛称で呼ばれることも。
なおP10では旧作と同じカメラをそのまま搭載しているわけではありません。
モノクロセンサー側の画素数が1,200万画素から2,000万画素に引き上げられるなど、カメラとしての性能もパワーアップを遂げています。
また今回は詳細は省きますが、前面に搭載されたサブカメラ(自撮りカメラ)にも初めてライカレンズが使用されました。
つまりは“合計で3枚のライカレンズを搭載する豪華仕様”となっているわけですね。
P10最大の特徴であるカメラ機能だけに、用意されている撮影モードは多様です。
さて、早速ここからは実際に撮影した写真を紹介しながら、カメラとしての性能を見ていきます。
なお以降紹介する写真はすべて、左下には「HUAWEI P10 LEICA DUAL CAMERA」というウォーターマークが入っていますが、こちらは設定で表示・非表示の切り替えが可能です。
今回はP10で撮影したことを強調するため、ウォーターマーク有りとしています。
まずは晴れた日中に屋外で撮影した1枚。
中央のビルには色とりどりの看板が設置されていますが、そのカラフルな光景をしっかり記録できました。
走っている車もブレることなく撮影できており、いきなりP10カメラの性能の高さを感じます。
続いては晴れた日の日中に屋外で撮影した花の写真。
手前に濃淡のあるピンクの花、左奥に紫がかった花がありますが、いずれも実際に目で見た色にかなり近い、よい発色に仕上がりました。
こちらも屋外で撮影した1枚。花に小さな虫が止まっている瞬間を写真に収めることができました。
この虫が止まっている箇所を、原寸大の写真から切り出してみたのが次の写真。
見た目に小さい虫であることがわかるのに、羽に入った細かい線まで確認できますね。
かなり接近して撮影した、というわけでもありませんが、細部まできちんと記録できていることにあらためてカメラの性能の高さを感じます。
P10のカメラで写真を撮影する際、ぜひ試してみてほしいもののひとつが「モノクロ」モード。下は晴れた日の日中に近所の公園で撮影した遊具。
カラフルなペイントがしっかり記録できていますね。
そしてこれをモノクロモードで撮影し直したのがこちら。
なんだか急に芸術写真のような、アーティスティックな仕上がりになりました。
カラーで撮影するとなんてことのない景色も、モノクロ撮影モードで撮ってみると印象は大きく変わります。
ちなみにP10では、モノクロモードにおいても、カメラはきちんと2つ使用して撮影しています。
「モノクロなら、モノクロセンサーだけで……」なんて手抜きはナシ。
そのため、モノクロモードで撮った際にも、被写体の細部まではっきり記録できますよ。
P10のデュアルレンズカメラは夜の屋外など、暗い場所でも強さを発揮します。
遠くのビルに並ぶ無数の窓、そこから漏れる光まで、キレイに記録できています。
またこちらは周囲に照明が電球ひとつしかない、かなり暗い環境で撮影した花の写真。
暗い環境では被写体がブレて写ったり、写真自体がザラザラとしたノイズのある写りになりがち。しかしそういった傾向もかなり抑えられています。
紹介したいP10のカメラ機能はまだまだあります。
次は、2つのカメラを使って被写体の背景をぼかすことができる「ワイドアパーチャ」機能。
カメラ画面でワイドアパーチャ機能を有効(①)にし、ボケ味に関係する絞り値(②)を操作して使います。
下の写真は1枚目が普通に撮影したもの。2枚目がボケ味を強めに引き出したものです。
比べてみると印象は大きく異なりますよね。
背景をボカすことで、中央のコップの存在感が強くなりました。
この機能を使うことにより、撮影がさらに楽しくなる被写体といえば、ずばり食べ物。
続いては1枚目がボケ味をあえて抑えて、2枚目がボケ味を強めて撮影した写真です。
いずれもピントは手前左のトーストに合わせています。
背景のサラダがボケたことで、トーストの存在感を強調。意識はついついトーストのカリッとした質感に釘付けです。
ワイドアパーチャ機能を使うと、このように食欲をそそる“飯テロ写真”も簡単に撮影できます。
またP10で使える撮影モードとして、食べ物を美味しそうに撮るための「ナイスフード」モードなんていうものも見つけることができます。
同じ写真をナイスフードモードで撮影したのが次の写真。
背景のボケ具合は抑えめになりましたが、全体的に温かみのある色味に変わり、こちらはこちらで美味しそうですね。
ちなみにもちろんですが、オートモードのまま撮影しても、食べ物は美味しそうに記録できますよ。
同じ食べ物の写真といっても、このように撮影モードや機能を使い分けると、印象の異なる写真が簡単に撮影できます。
はじめはたくさんある撮影モードに迷ってしまうかもしれませんが、いろいろ試してみること自体もきっと楽しめるはず。
カメラの操作にひと通り慣れたら、より細かい撮影設定を施せる「PRO」モードにチャレンジしてみるのもよいですね。
カメラ画面でシャッターボタンをプレビュー画面の方向にスライドさせる(①)と、シャッタースピードや露出、ISO感度といった細かい項目(②)が現れます。
それぞれの項目をタッチするとスライドバー(③)が表示されるので、指で操作することで詳細な設定を施せますよ。
さて、今回はカメラ機能についての紹介がかなり長くなってしまいましたね。
でもここであえて伝えたいのは、撮影した写真をたくさん見せたくなるくらい、とにかくHUAWEI P10のカメラは使っていて楽しい!ということです。
一番の理由は、難しい設定がわからなくても、なんとなく撮ってみても、キレイに記録できるということ。
難しそうと感じたら、まずはオートモードのみでもかまわないと思います。
それだけでもHUAWEI P10のカメラの魅力は強く感じてもらえるはず。
使うのが楽しくなるうちに、必ず「この撮影モードを使うとどう撮れるのかな?」「この機能で写真の仕上がりはどう変わるのだろう?」と気になってきます。
もちろん初めから細かく設定して使うのもOK。
初心者から上級者まで、漏らさず満足できるカメラであることだけは間違いないでしょう。
さいごに
スマートフォンとして最低限求めたい機能や処理性能にはストレスを感じない。
まずこういった基礎がある上で、使い勝手を高める指紋認証をはじめとした機能、そして何よりスマホカメラの便利さ・楽しさを間違いなく再認識させてくれるのがHUAWEI P10だと感じました。
“格安スマホ”などと呼ばれる他のSIMフリースマホと比べれば価格は少し高めですが、それ以上の満足できる存在として、P10は幅広いユーザーにオススメできる1台ですよ。
※本記事の内容は2017年6月28日現在の情報です。