「Naver Papago(以下Papago)」は、LINEの親会社であるNAVER(ネイバー)が開発しています。
「Papago」とは、エスペラント語で言語能力に長けたオウムのこと。
日・英・韓・中・西・仏など13か国語に対応しており、リアルタイムでテキスト・音声・会話・画像から翻訳できます。辞書や基礎的な日常会話も参照できるので、海外旅行はもちろんSNSなどでちょっと気になった外国語を翻訳するのにも便利!
ここでは、Papagoの使い方と翻訳の精度を検証してみました。
目次
Papagoの基本の使い方
ここでは、テキスト・音声・会話・画像から翻訳する方法をご紹介します。
まずはアプリをダウンロードします。
登録などの必要はなく、そのまま翻訳機能を使うことができます。
▲Papagoホーム画面。言語横の下矢印で言語を切り替えられる
テキスト翻訳は画面に表示される「内容を入力してください。」のガイドのとおり、翻訳したいテキストを入力すれば完了です。
「決定」や「翻訳」ボタンを押すことなく、文章をすべて入力した段階でリアルタイム翻訳が完了します。
▲テキスト翻訳が完了した画面
次は音声から翻訳する方法です。ホーム画面中央のマイクボタンを押して話しかけましょう。話し終えたらすぐに翻訳が完了し、音声で読み上げてくれます。
▲音声翻訳が完了した画面
再びホーム画面に戻ると、先ほど使用した音声翻訳のマークの下に水色の会話のマークがあります。こちらでは「会話翻訳」ができます。
「日本語」と表示がある画面のマイクボタンを押して話しかけます。すると、英語での翻訳結果が上部にリアルタイムに表示され音声でも読み上げてくれます。
▲会話翻訳が完了した画面
最後は画像から翻訳する方法です。ホーム画面一番下にあるブルーのカメラのイラストを押すと撮影画面に切り替わります。
そのまま翻訳したい対象をカメラで撮影し、翻訳したい文字を指でなぞるだけ。こちらはレストランのメニューやお店の看板などを想定して開発されているようです。
▲画像翻訳が完了した画面
どれくらい正しい表現で翻訳してくれる?
翻訳アプリは直訳が多いので、多少意味がおかしくなることがよくあります。
Papagoでは、挨拶や道順を尋ねるような旅行や日常会話で使うフレーズなら、意味の通じる言葉で翻訳可能でした。発音もしてくれるので、外国語の練習にもぴったりです。
一方で、音声からの翻訳では、マイクを押すタイミングがずれたり、きちんと認識されないことがありました。また、画像から翻訳する機能もときどき失敗したり、全く違う言葉に翻訳されることがありました。
短くて簡単な文章は9割程度翻訳できましたが、ちょっと意地悪をして複雑な言葉を翻訳してみたらどうなるでしょうか?
海外ドラマやTwitterを翻訳するとどうなる?
海外ドラマのワンフレーズやTwitterに投稿されている言葉を翻訳してみました。
海外ドラマの短めの会話を英語から日本語にPapagoで音声翻訳すると、聞き取った英語も正しいですし、翻訳結果も字幕とほとんど同じです。
ただし、単語が10以上組み合わさったような長いフレーズになると、意味は通じるものの不自然な日本語になりました。
▲海外ドラマのワンフレーズを英語から日本語に音声翻訳
Twitterのワンフレーズを翻訳してみると、こちらも口語体なのでちょっと不自然な翻訳になっています。意味は通じるのですが、日本語としては自然ではありません。
▲Twitterのワンフレーズを英語から日本語にテキスト翻訳
言葉の壁を越えて世界をのぞいてみよう
SNSなどのコミュニケーションアプリで、海外の著名人とつながったり、外国の出来事もリアルタイムで知る機会が増えました。
Papagoで通訳や翻訳ができれば、言葉の壁を越えて一歩踏み込んだコミュニケーションができそうです。日本を訪れる外国人旅行客も増えてきたので、Papagoを使って道案内に役立てるのもいいですね!
※本記事の内容は、2019年4月25日現在の情報です。