子どもは大きくなるにつれて行動範囲が広くなります。
ときには、遅い時間になっても学校から帰ってこない、いつもより習い事からの帰りが遅い、なんていう心配も……。
そんなとき、子どもに持たせておくと安心なのが「キッズスマホ」です。
「キッズスマホ」とは、子どもに持たせることを考えて作られたスマホ。
かわいらしいデザインで、機能が少ない小学校低学年向けの「キッズ携帯」に比べると料金は高くなりますが、さまざまなアプリが利用できるので、中学生、高校生になっても十分使えます。
しかし最近は、キャリア各社での取り扱いが少なくなっています。
そこで注目したいのが、一般のスマホでありながら「キッズモード」を標準搭載しているASUSの端末です。
「キッズスマホ」とはどう違うのか?どのような機能が付いているのか?
BIGLOBEモバイルでも販売されているモデル「Zenfone 3 Max」を使って、その使い勝手を検証してみました。
※本記事に記載の内容は、2017年6月8日現在の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
目次
キャリア各社の「キッズスマホ」事情
小学校高学年以上の子どもに適した「キッズスマホ」。
キャリア各社ではどのようなモデルを扱っているのか調べてみると……
docomo
「スマートフォン for ジュニア2」はあるのですが、すでに生産中止。販売されているのは店頭在庫のみとなります。
修理の受け付けも2018年1月までなので、これでは選択肢に入りません。
au
「miraie ミライエ」「miraie f ミライエ フォルテ」の2モデルがあります。
ソフトバンク
取り扱いはありません。
というわけで選べるのはauのみ。
しかし、2015年発売の「miraie ミライエ」と2017年発売の「miraie f ミライエ フォルテ」の料金は同じなので、事実上、選択肢はスペックの高い最新モデル「miraie f ミライエ フォルテ」1択となります。
実際に「キッズモード」を体験!
そこで注目したいのがBIGLOBEモバイルの「Zenfone 3 Max(ZC520TL)」です。
大人も使える一般的なスマホですが「キッズモード」を搭載しているので、キッズスマホとして使えるモデルです。
では「キッズモード」とはどのようなものなのか、実際に使ってみることにしましょう。
まずは「設定」画面から[キッズモード]をタップし、設定をオンにします。
画面の指示に従っていくと、ペアレンタルコントロールのPINコード設定の画面が現れるので、任意の4桁の数字を入力。
そして、PINコードを忘れたときに必要なセキュリティの質問を設定します。
そして、子どもが使えるアプリ(左)や着信設定(右)を選択します。これでキッズモードの設定は完了です。
キッズモードのホーム画面には、あらかじめ選んだアプリのアイコンしか表示されません。
設定を変更したい場合は、画面左下の「ペアレンタルコントロール」ボタンをタップして、PINコードを入力すれば変更できます。
「遊べる時間の設定」や「着信通話をブロックする」設定などを行えるので、家庭のルールや子どもの成長に合わせて設定の変更ができますね。
「キッズモード」にフィルタリング機能はないが……
このように「キッズモード」を利用して、ブラウザアプリを表示させなければ、子どもがインターネットで有害サイトを閲覧することもありません。
でも中学生ぐらいになると、インターネットを利用させないというのも難しい話です。
しかし自由に閲覧できるようにすると、危険なサイトを閲覧してしまうかもしれないので心配です。
その場合には、有害サイトフィルタリングブラウザー「i-フィルター for Android」を活用すれば安心です。
有害サイトをブロックするだけでなく、子どもの生年月日を入力するだけで不適切なアプリをフィルタリングしたり、子どもが行った場所や居場所を確認することもできます。
BIGLOBEモバイルの場合、月額200円(税別)でこのサービスを利用することが可能です。
「miraie f」と「Zenfone 3 Max」を比較検証
「Zenfone 3 Max」の「キッズモード」がどのようなものかはわかりましたが、auの「miraie f」とはどのように違うのでしょう?
まずはスペックを比較してみると……
「miraie f」 | 「Zenfone 3 Max」 | |
---|---|---|
画面サイズ | 4.7インチ | 5.2インチ |
本体サイズ | 135×67×9.9mm | 149.5×73.7×8.55mm |
重量 | 136g | 160g |
カメラ画素数:メイン | 1,300万画素 | 1,300万画素 |
カメラ画素数:サブ | 200万画素 | 500万画素 |
バッテリー容量 | 2,600mAh | 4,100mAh |
内蔵メモリRAM/ROM | 2GB/16GB | 2GB/16GB |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 |
CPU | クアッドコア1.4GHz | クアッドコア1.25GHz |
サイズに関して言えば「Zenfone 3 Max」のほうがひとまわり大きく、子どもの手には少々大きいかもしれません。
バッテリー容量やCPUに違いがありますが、キッズ用と考えればとくに大きな差にはなりません。
では、キッズスマホとしての機能を比較してみましょう。
「miraie f」 | 「Zenfone 3 Max」 | |
---|---|---|
フィルタリング | ◯ | △ |
アプリ使用制限 | ◯ | ◯ |
利用時間制限(時間帯) | ◯ | △ |
1日のトータル利用時間 | ◯ | ◯ |
1日のトータル通話時間 | ◯ | △ |
防犯ブザー*1 | ◯ | × |
位置情報確認 | 探す人=300円 | △ |
リモート管理 | × | △ |
〇=標準搭載 △=オプション ×=搭載なし
*1 位置情報、カメラで自動撮影した周辺写真をメールで登録者に届ける機能
「miraie f」は、あると便利な機能がほとんど搭載されています。しかし「Zenfone 3 Max」の場合、月額200円(税別)の「i-フィルター for Android」に加入しないと、表内に「△」で表記した機能が利用できないのでちょっと不安です。
2モデルの月額料金を比べてみると……
機能的なことがわかったところで、この2モデルの料金を比較してみましょう。
「miraie f」
端末料金:月額833円×36カ月
割引金額:miraieおトク割 月額-277円×36カ月
毎月割 月額-388円×36カ月
通信料金:ジュニアスマートフォンプラン 月額3,620円
LTE NET 月額300円
割引金額:auスマートバリュー 月額-934円
月額(~36カ月): 3,154円
※2017年6月8日現在。金額はすべて税別です。
料金は月額3,154円とおトクな金額です。
ただし、端末料金は36回に分けて購入することになりますので、3年間のしばりがあることになります。
「Zenfone 3 Max」
端末料金:アシストパックR 月額820円×24カ月
通信料金:3ギガプラン 月額900円
月額(~24カ月):1,720円、(25カ月~) 900円
※2017年6月8日現在。金額はすべて税別です。
通話は「LINE」などの無料通話で十分と考えた場合、データ通信のみのプランにすると、月額1,720円になり安くなります。
端末料金を払い終わる25カ月以降は、月額900円とさらにおトクです。
※SMS付きデータ通信プラン(3ギガプランで月額1,020円)にすると、LINEの登録がスムーズに行えますので、基本的にはこちらをオススメします。
上記のプランは小学生まで。中学生になったらもう少しセキュリティレベルを上げたい。
そんなときは「i-フィルター for Android」に加入するのがいいと思います。
すると月額料金は……
オプション:i-フィルター for Android 月額200円
月額(~24カ月): 1,920円、(25カ月~) 1,100円
それでも月額1,920円。利用し始めてから2年が経っていれば、月額1,100円となります。
通信プランを音声通話が可能となる「音声通話スタートプラン(データ+SMS+音声通話)」に変更しても……
通信料金:音声通話スタートプラン1,400円
月額(~24カ月): 2,420円、(25カ月~) 1,600円
月額料金は2,420円、3年目からは1,600円というおトクさです。
スマホを実際に選ぶとしたら……
このように比較していくと、子どもにはどんな端末がいいのかが見えてきますね。
親がこれまでauと契約していて、購入時もさまざまな特典が受けられる、ということであれば「miraie f」という選択肢がいいでしょう。
子どものスマホには、できるだけお金をかけたくないという場合は「Zenfone 3 Max」がおトクです。
上記で紹介したように、子どもの成長とともにプランを変更していけば、賢く安く利用できるのではないでしょうか?
BIGLOBEモバイルのASUSスマホ
BIGLOBEモバイルではキッズモードを搭載したASUSのスマホをご用意しております。ぜひご自分に合った端末を探してみてくださいね。