Twitterを使っていて、「ブロ解」という言葉を聞いたことはありませんか?
試しに検索してみると、「ブロ解します」「ブロ解どうぞ」といったツイートのほか、プロフィールに「お別れはブロ解で」「ブロ解推奨」といった説明を書いている人も見つかります。最近はInstagramでもこの言葉を目にする機会が増えましたね。
本記事では、そんな「ブロ解」についてご紹介。その方法のほか、「どんなときに使うの?」「相手に通知はいかないの?」といった疑問にもお答えします。
目次
相手のフォローを解除できる「ブロ解」
「ブロ解」とは、「ブロック機能を使ったあと、すぐにブロック操作を解除することで、相手に自分のフォローを外させる」こと。
TwitterやInstagramでは、「自分が相手のフォローをやめる」ことはできても、「自分をフォローしている相手に、フォローを解除させる」ことはできません。ですが、この手順を踏めば、こちらから相手のフォローを外させることが可能です。
もしお互いにフォローしている間柄であれば、「関係性をリセットする」形になりますね。これが、ブロ解の目的と言えるでしょう。
ただし、「ブロックしてすぐにそれを解除している」ため、その後も相手は自分のツイートを見られますし、お互いに再フォローすることも可能。ブロックとは違うので、この点は注意が必要です。
ブロ解の前に押さえておきたい、Twitterの3つの機能
では、どのような場面でこの「ブロ解」を使うのでしょうか?
先ほど、ブロ解の目的は「関係性をリセットする」ことだと書きました。もちろん、Twitter上で関係をリセットする理由は人それぞれです。ただ、そこでブロ解という手段を用いる理由としては、そうすることで「角を立てずにつながりを断てるから」だと言えます。
そもそもTwitterでは、「特定の人のツイートをタイムライン上に表示させたくない」「相手に自分のツイートを見られたくない」といった要望に答える形で、いくつかの機能が提供されています。少し話は逸れますが、まずはそれらの機能を再確認していきましょう。
リムーブ
Twitterにおける「リムーブ」とは、「自分が相手のフォローを外す」ことを指します。
リムーブすると、自分のタイムラインに相手のツイートは表示されなくなりますが、相手は自分をフォローしたまま。相手側からこちらをリムーブしないかぎり、向こうのタイムラインには自分のツイートが表示され続ける形になります。
ミュート
一方で「ミュート」は、「相手のツイートを非表示にする」機能です。
ミュートすると、その人のツイートがタイムラインに流れてこないようになります。もし相手と相互フォローの関係であれば、「リムーブすることなくツイートを非表示にできる」わけです。相互フォロー状態であればリプライは普通に通知されますので、ご安心ください。
ちなみに、「自分が相手をミュートしている」ことは相手に通知されませんし、調べることもできません。
ブロック
そして「ブロック」は、「相手から自分のツイートを見えなくする」機能。基本的にこの機能は、荒らしやスパムに対して使っている人が多いかと思います。
では、もし相互フォロー関係にある相手をブロックすると、どうなるのでしょうか。結果としては、「お互いのフォローが外れる」ほか、「相手から自分のツイートが見えなくなる」「相手からDMを送れなくなる」といった制限がかかります。
ミュート同様、ブロックしたことは相手に通知されません。ですが、相手が自分のプロフィール画面を見ると「○○さんはあなたをブロックしました」と表示されるため、注意が必要です。
どんなときに「ブロ解」する?
では、以上のような機能を踏まえたうえで、どのような場面で「ブロ解」を使うといいのでしょうか。リムーブではなく、ブロックでもなく、あえてブロ解することのメリットとあわせて、いくつかの例を見ていきましょう。
相手に自分のツイートを見られたくないけれど、ブロックするほどではない
長くTwitterをやっていると、「嫌いじゃないけれど、ちょっと苦手かな……」と感じる人が出てきてもおかしくはありません。年月を経てツイートの傾向が変わる人もいますし、話題が合わなくなることだってきっとあるでしょう。
でもだからといって、ブロックするのは気が引ける。相手に自分のツイートを見られたくないけれど、ブロックしたら角が立ちそうだし、無用なトラブルは避けたい――。
そんなときに使えるのが、「ブロ解」です。
最初にブロックすることでお互いにフォローが外れますが、すぐにブロックを解除すれば、フォローが外れていることに気づいた相手に見られても、「どうしてブロックしてるんだ!」と感情を刺激することは避けられます。また、たとえブロックしなくても、一方的にリムーブされることで怒る人も中にはいます。
その点、ブロ解してお互いにフォローが外れていれば、後で気づいてプロフィールを見たとしても、「あ、嫌われたわけじゃないんだな」「そういえば最近は交流もなかったしなー」「Twitterの誤作動で勝手に外れちゃったのかな?」などと考えることもできる。相手も納得しやすく、無用なトラブルを避けられるわけです。
交流のない相手をリムーブするときに、相手側がリムーブする手間を省く
お互いに交流がなくなった相手や、ツイートの頻度が下がったアカウント。フォローしている人が増えすぎたときや、タイムラインに流れる情報を調整したいときには、まずそのような人をリムーブする場合が多いのではないでしょうか。
ですが、そこでいざリムーブしようとしたときに、こう考える人もいます。「自分はフォローを外したのに、向こうからはフォローされたままでいるのはなんだか申し訳ない……」と。かといって、「リムーブさせていただきます」とわざわざ伝えるのは感じが悪いですよね。
そんなときにも「ブロ解」は使えるやり方。
一般的に「誰にリムーブされたか」はわからないため、いつか相手がフォローを整理しようと考えたときに、相互フォロー関係にない人を改めて探すのは大変です。そこで、こちら側でブロ解して関係性をリセットしてしまえば、相手がこちらを探してリムーブする手間を省けます。
これがブロックだけだと、「なんか嫌われるようなことしたかな……」などと、相手にモヤモヤが残る可能性もあります。もうひとつの例とあわせて、「フォローにまつわるトラブルを避ける」という点で、ブロ解は役立つテクニックであると言えるでしょう。
まとめ
以上、主にTwitterの「ブロ解」について、簡単に説明させていただきました。
一点だけ気をつけていただきたいのが、TwitterにしてもInstagramにしても、ブロ解は誰もが知っていて当然のルールではなく、マナーでもありません。「気にしすぎじゃない?」と考える人もいますし、「ブロ解してもらえたほうがありがたい」と話す人もいます。
つまるところは、あくまでも考え方のひとつに過ぎないということ。
「フォローもリムーブもブロックもミュートも自由に選べる」というのが、Twitterの特徴。そして、そのような公式に提供されている機能については、使うも使わないもその人の自由です。ですが、ブロ解はテクニックのひとつに過ぎません。自分で使うことはあっても、相手に強いるものではない。そのことは、忘れずに意識しておきたいところです。