新しいスマートフォンを買う際に欠かせないのが、スペックの確認。
基本的な性能はもちろん、ストレージやバッテリーの容量、画面サイズや解像度など、チェックポイントはさまざま。特にAndroidスマートフォンは種類も多く、時間をかけて比較している人も少なくないのではないでしょうか。
スペックを確認していると、「Snapdragon」という単語を目にすることがあります。
Androidスマホの「プロセッサ」あるいは「CPU」の項目に記載されている、耳なじみのない英単語。あまり意識したことのない人も多いのではないかと思います。そもそもこれは、何を意味するものなのでしょうか。
本記事では、この「Snapdragon」について説明します。
目次
「Snapdragon」とは?
SoCといわれてもピンとこないかもしれませんが、「CPU」という単語はご存じの方も多いのではないでしょうか。SoCはこのCPUの役割も果たしており、CPU以外にメモリやGPUの機能も組み込んだチップとして製造されています。
ちなみに「CPU(Central Processing Unit)」は、コンピュータの制御や演算処理を行う中央処理装置のこと。冒頭で触れた「プロセッサ」は、CPUも含む処理装置の総称です。
ですので、スマホのスペック表によっては、Snapdragonが「CPU」や「プロセッサ」の項目に記載されていることもあります。ややこしく感じますが、SoCも含めどれもコンピュータの「頭脳」の役割を果たしていることに変わりはありません。
Snapdragonの特徴「Quick Charge」
これは、スマートフォンやタブレットを高速で充電できる規格。Snapdragonを搭載しているAndroid端末と互換性があり、短時間でバッテリーの充電ができます。
2020年に発表された「Quick Charge 5」は、なんと15分で100%という急速充電が可能に。Snapdragon 865以降を搭載したスマートフォンに採用されています。
Snapdragonの数字にはどんな意味があるの?
これはいわゆる「バージョン」や「世代」を指すもので、基本的には数字が大きくなればなるほど性能が高くなります。スマートフォンの機種やパソコンのCPUも、数字が大きい最新版ほどハイスペックになりますよね。それと同じです。
「性能が高い」とは、つまり「処理速度が速い」ということ。Snapdragonの数字が大きいほうがサクサク動作し、ゲームアプリなども快適に遊べます。ですが当然、そのぶんスマホ本体の値段も高くなる傾向にあります。
例として、BIGLOBEモバイルの販売端末に搭載されているSnapdragonを、価格とあわせて並べてみました。数字が大きければ大きいほど、端末価格が高くなっていることがわかると思います。
- OPPO Reno5 A:Snapdragon 765G搭載(税込41,712円)
- AQUOS sense4:Snapdragon 720G搭載(税込32,472円)
- Redmi 9T:Snapdragon 662搭載(税込17,424円)
とはいえ、よほどクオリティの高いゲームを遊ぶのでなければ、そこまでスペックを気にする必要はないかもしれません。普段遣いであれば、Snapdragon 600台でも不自由なくスマホを使えます。
ですので、数字はあくまでも参考程度に、といった形になるでしょうか。
まとめ
以上、Snapdragonについて説明しました。
2021年7月現在、最新のSnapdragonは「Snapdragon 888」で、Xperia 1 IIIやAquos R6といった機種に搭載されています。また、6月28日には「Snapdragon 888+」も発表されました。
必要以上に性能を意識してスマホを選ばなくてもいいとは思いますが、知っていれば選び方も変わってくるはずです。普段は容量や解像度くらいしか意識しないという方も、今後は「プロセッサ」の項目をチェックしてみてはいかがでしょうか。