SNS(Social Networking Service/ソーシャルネットワーキングサービス)はインターネット上のコミュニティサイトのこと。
X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、LINEなどが代表的な存在ですが、最近はThreads(スレッズ)、Bluesky、Mastodonなど、新しいサービスも続々と定着しつつあります。さらに動画系、音声系を含めると相当な数のSNSアプリが存在します。
SNSには広く情報を収集したり、人脈を増やしたり、交流を深めたりといったプラスがある反面、時間を消耗したり、フェイクニュースに騙されたり、トラブルに巻き込まれたり、炎上したり、精神バランスを崩してしまったりといったマイナス面もあります。SNSとうまく付き合うためにはどうすればいいでしょうか。
目次
SNSを使っている時間を把握しよう
まず、自分が1日にどのくらいの時間をSNSに費やしているかを調べてみましょう。SNSは隙間時間に利用することが多く、スマホを調べると、おおよその時間が把握できます。
iPhoneの「スクリーンタイム」をチェックする
iPhoneの場合は「設定」から「スクリーンタイム」を開き、「スクリーンタイムをオンにする」にチェックを入れます。すると、その日の利用時間が表示されます。
▲「設定」から「スクリーンタイム」を開く
詳細にSNSだけの使用時間を確認するには「すべてのアプリとWebサイトのアクティビティを確認する」をタップします。各アプリの使用時間がわかります。
▲上記画面で「すべてのアプリとWebサイトのアクティビティを確認する」をタップ
SNSを利用した総時間が表示されています。内訳を知りたいときは、画面を下方向にスクロールしていくと、SNSサービスごとに利用時間を確認できます。
Androidの使用時間をチェックする
※Androidの場合、端末によって文言等が異なる場合があります。
「設定」を開き、「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」をタップします。
▲「設定」を開き、「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」をタップ
その日のデバイスの使用状況がグラフに表示されます。
▲円グラフで使用したアプリの割合が表示される
表示されたアプリをタップすると、詳細を確認することができます。
SNSに費やす時間を短くする
SNSに費やしている時間は判明したでしょうか。
どのくらいの時間なら適当という規準はありませんが、たとえば1日平均4時間をSNSに費やしているとすると、1年で1460時間となります。これだけの時間があれば、いろいろなことができます。たとえば、SNSの利用時間を半分に抑えて残りを読書に充てれば730時間が使え、年間100冊くらいの本が読めるわけです。
次に、質を落とさず、SNSを効率的に利用する方法を考えてみましょう。
だらだら見をしない
ここからはSNSの中でも、Xを例にして説明します。Xをチェックしたくなるのは、どんなときでしょう。一番は、自分宛のダイレクトメッセージが届く、自分のポストに「いいね」やリプライが付いたりリポストされる、フォローされるなどのタイミングではないでしょうか。
Androidには「通知」機能があり、Xをインストールした初期状態では、さまざまなアクションに対して通知が届くようになっています。通知の内容を絞り、チェックしたくなる項目だけをオンにすれば、だらだら見を防ぐことができるでしょう。これらは「通知」として表示されるので、通知が来たときのみアプリを開けば十分です。
「通知」の設定は簡単です。「設定」の中の「通知」画面をスクロールし、「X」を探してください。「通知を許可」をオンにし、「Xの通知設定」をタップして、必要な項目だけをオンにし、不要な項目をオフにします。
▲「Xの通知設定」画面。「ツイート」や「いいね」「ダイレクトメッセージ」などをオンにする
リスト機能を活用する
知り合いや著名人や気になる人をフォローしていくと、フォローの人数がどんどん増えていきます。しかし、フォローした人全員を追い続ける必要はありません。
興味は移り変わりますし、相手のスタンスだって変化します。必ずしも、フォローしている人がすべて現在も「興味のある人」であるとは限りません。そこで活用したいのが「リスト機能」です。
▲自分のアイコンをタップし、プルダウンしたメニューから「リスト」をタップする
新しいリストを作り、名前をつけます。たとえば、知人なら「近況をチェックしたい」、発言の面白い人なら「投稿を読みたい」、ニュース源として貴重な人なら「ニュースな人」など。テーマ別に分けるのもありかもしれません。
そこに読みたい人を追加していきます。そのときどきに必要なリストだけを読めば、時間の節約になります。
能動的にかかわる
Xが表示してくるタイムラインをそのまま受け取るのではなく、検索機能を使って、「いま知りたい」ことを表示させたり、ハッシュタグをタップして、読みたいものだけを読みます。
タイムラインを断捨離する
どのSNSにも当てはまる抜本的な解決法は、タイムラインに表示される人を整理する方法です。フォロー解除、ブロック、ミュートなどを使って、タイムラインに出てくる人の数を減らします。読みたくない人、読みたくない情報をリポストしてくる人はフォロー解除かブロックします。
リアル社会でもつながっている人で、フォロー解除やブロックを知られて気まずい思いをしそうなら、アカウントをミュートしましょう。ポストのタイムラインへの表示を止めることができ、ミュートしたことは相手には伝わりません。
SNSとの向き合い方
ここまで時間の消耗のことばかり述べてきました。けれども、SNSとうまく付き合うには別の側面もあります。メンタルです。あまりSNSを気にしすぎると、精神が病んでしまう可能性があります。どういう気持ちでSNSと向き合えば、精神的な消耗を避けられるでしょう。
まわりと自分を比較しない
FacebookやInstagramなど「私」を前面に押し出すSNSでは、自分のいい面、格好いい面、自慢したい面ばかりを書き込みがちです。
プラス面とマイナス面があっての日常生活ですから、いくら他人事とはいえ、プラス面ばかりを見せつけられると、つい「隣の芝生は青」に見え、〇〇さんに比べて自分はなんて詰まらないんだろう、ダメなんだろうと落ち込んでしまうことがあります。
しかし、〇〇さんだって、明るい日常だけがあるわけではないでしょう。暗い部分を隠しているだけです。したがって、ネット上の一見華やかな世界と自分の生活を比較することは、百害あって一利なしです。
誹謗中傷に巻き込まれない
匿名性の高いSNSでは、誹謗中傷や罵り合いなど、ネガティブな言葉の言い合いを見かけることがよくあります。スルー力が試される場面です。かかわりあいにならないのが一番。
しかし、そこで話題になっているのが、自分の推しであったり、好きなもの、関心のあることであったりすると、つい口を出してしまうかもしれません。
言いたいことを吐き出してしまえばスッキリしますが、それが誹謗中傷にならないかどうかはよく吟味したいものです。そのあと、反論などが来ることがあるかもしれませんが、それらは見ないほうが身のためです。
情報の確かさを調べる
ネットの世界にはフェイクニュース(ウソの情報)が溢れています。陰謀論もあれば、誤解もあれば、思想の偏向もあります。そこに詐欺的な勧誘も混ざってくるかもしれません。
そうした情報を信じてしまうのはそれだけでも大変な害がありますが、リポストやいいねをすることで、同じ意見の持ち主として炎上騒ぎに巻き込まれることもあります。
自分のまったく知らなかった情報、ニュースなどはとりあえず疑ってかかりましょう。いわゆる裏をとるという作業です。確認作業は難しくありません。
まずその発言を誰がしているのか、情報源を調べます。メディアなのか個人なのか、そのメディアや個人は信用できるのか。次に発言内容をGoogleで検索してみましょう。たいていのフェイクニュースは、リリースされてすぐにあやしいと話題になっているものです。
それでもわからないとなれば、その発言内容の分野で第一人者といっていい人がそのことについてなにか発言していないか調べてみます。これだけ事実確認をすれば、たいていのフェイクニュースにはひっかからずに済みます。
他人はあなたのことを気にしていない
書き込みをするときには誰だって神経質になると思います。
「こんなことを言って変な人だと思われないだろうか」
「お節介だと思われないだろうか」
「つまらないんじゃないだろうか」
どれももっともですが、他人はあなたが思っているほどあなたのことを気にかけていません。自分が自分のことしか気にしていないのと同じです。SNSはコミュニティですから、発信も大切です。情報の発信が多い人のところにはより大きな情報が帰ってくるし、信用度も上がっていきます。細かいことは気にせず、まずは発言してみましょう。
まとめ
以上、SNSとうまく付き合う方法について紹介してきました。大別すれば、次のふたつになります。
- SNSサービスやスマホの機能をうまく利用して、なるべく効率よく利用すること
- 相手の顔が見えにくいSNSとは適度な距離をとって自分の精神の健康を守ること
両方試してまだもやもやする方がいらしたら、期限を決めSNSを遮断するテストをしてみてください。それでなんの不自由も感じないようなら、SNSはあなたにとって不要だったのです。
これは個別のSNSについても同様です。たくさんのSNSサービスを利用すればそれだけ時間も精神的負担もかかりますから、利用するSNSサービスの数を絞り込むことも大切ですね。
それでは、楽しいSNS生活を!
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